療法食ってどんなもの?

「療法食」とは、特定の病気に対応するために、栄養バランスが特別に調整された、専門的なアドバイスや処方に従って与えるペットフードのことです。人間でも、心臓病になったら塩分を控えたり、糖尿病になったら食物繊維をとったりと、病気によってそれまでと食事内容を変える必要が出てくる場合があります。ペットにも、治療のためには食事管理が欠かせない病気が多くあります。こうした病気にかかったら、人間同様に、症状を悪化させる原因となる栄養素を減らしたり、あるいは特定の栄養素を増やしたりした食事を与える必要があります。とはいえ、こうした病気に合わせたペットの食事を、飼い主さんが毎日自分で作るのはほとんど不可能に近いことです。そこで、病気の種類や症状に合わせた療法食が作られるようになったのです。現在ではそれぞれの病気に合わせてたくさんの種類の療法食が開発されています。

コラム column

療法食は高い?

飼い主さんには「療法食は高いのでは?」というイメージがあるかもしれません。そこで、療法食の1日の食事代を計算してみると、体重10kgの犬の場合、300円~470円くらい(3kg袋を購入した場合)、体重4kgの猫の場合で120円~140円くらい(2kg袋を購入した場合)です。毎日のコーヒー1杯ほどの金額で食事療法ができるのです。