療法食を使用する時の注意点
療法食を購入する時には注意が必要!
療法食を購入する時には注意が必要です。療法食は薬ではありませんが、ペットの状態や症状に合わせて栄養バランスを調整したフードです。ペットの状態や症状に合わせて栄養素バランスを調整しているということは、言い換えれば健康な犬や猫にとって必要な栄養素が足りなかったりすることでもあるのです。ですから、飼い主さんが自分の判断で勝手に選んで与えたり、与えるのをやめたりすると、かえって動物の健康に好ましくない影響を与えるおそれがあります。「療法食には病名が書いてあるのだから、ペットの病名がわかれば自分で選べるのではないか?」と思われるかもしれません。でも、ひと口に心臓が悪いといっても、その病気の状態や段階によって、必要な栄養素や与えてはいけない栄養素が変わってくるため、専門的な知識がなくては適切な療法食は選べないのです。
また、療法食は、総合栄養食と違って健康なペットにとって必要な栄養がまんべんなく配合されているわけではないので、健康な犬や猫に「予防のために」と与えるものではありません。療法食は病気の状態に合わせて栄養バランスを調整しているので、病気ではない健康な動物に与えていると、逆に栄養が偏って健康に好ましくない影響が起こりかねないのです。また、食事を療法食に切り替えても、おやつをたくさん与えていたりすると、せっかく療法食で調整した栄養のバランスが崩れてしまいます。おやつは基本的に与えないか、獣医師に相談しましょう。 さらに、ペットの状態に応じて療法食の変更が必要な場合もありますので、続けて使用する場合も必ず定期的にかかりつけの獣医師の診察を受けましょう。減量のために療法食を与えている場合には、正しい給与量を守ることはとても大切です。ついつい与え過ぎてしまいがちですので、与え過ぎていないか給与量には注意しましょう。
療法食使用時のポイント
- かかりつけの獣医師の診察を受け、獣医師が選んだものを使用しましょう。
- やめる・続けるの判断は自分でせず、獣医師にご相談ください。
- おやつは与えない、もしくは獣医師に相談してから与えましょう。
- 与える量を守りましょう。