療法食への切り替え方は?

1週間ほどかけて完全に切り替えるとよいでしょう

療法食は病気のペットに対して非常に大切ですが、食べてもらわなくては始まりません。
特に好みが強い猫はなかなか食べてくれないとか、いつもの食事と違うので敬遠する犬もいるようです。
もちろん、療法食を作っているメーカーも嗜好性(食いつき)の研究には力を入れていて、おいしさは年々アップしていますが、
どうしても療法食を食べてくれない場合はどうすればいいのでしょうか。
まず、療法食への切り替え方には工夫が必要です。いきなり食事をすべて療法食に切り替えると、 ペットのほうもとまどってしまいます。
今までのフードに少しずつ療法食を混ぜていき、徐々に療法食の割合を増やしながら、1週間ほどかけて 完全に切り替えるとよいでしょう。

また、犬や猫が好むトッピングを加える方法もあります。
ただし、トッピングは「療法食の目的を邪魔しない範囲で」と考えてください。
たとえば、尿路結石のもとになるマグネシウムを減らした療法食を与えている犬に、マグネシウムが豊富な煮干しをトッピングしては、
療法食を与える意味がなくなってしまいます。
トッピングを加える場合は、必ず獣医師に相談してください。

食欲を高めるには、フードを少し温めてから与えるのもいいでしょう。
犬や猫がいちばんおいしさを感じるのは、38~40度に温められた食べものといわれています。
これは獲物となる動物の体温に近いためと、食べものは温めたほうがにおいが強くなるためです。
食欲が出ないペットにも試してみてください。

徐々に切り替える

コラム column

ペットフードの保存方法

ドライフードの場合、開封後はしっかりと密封し、直射日光が当たらない、湿気の少ない、涼しいところに保存してください。ウェットフードの場合はドライフードのようには日持ちがしません。冷蔵庫などで保存し、1~2日で食べきらせるようにしましょう。